脳外傷・高次脳機能障害(3)

・一定期間の意識障害が継続したこと

 

 この目安が極めて重要です。

 脳神経外科では、意識状態を検査することが脳機能を推定する重要な物差

しとなります。

 一般に多用されている検査はJCS(ジャパン・コーマ・スケール)です。

また、GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)も用いられます。

 受傷直後において、半昏睡~昏睡で開眼・応答しない状態(JCSが3~

2桁、GCSが12点以下)が6時間以上継続すると、後遺障害発生の恐れ

があるとされます。また、健忘症、あるいは軽度意識障害(JCS1桁、G

CSが13点~14点)が少なくとも1週間以上続くと障害発生の可能性が

出てくるとされています。

 自賠責保険ではこれらの意識障害が確認される事案を、脳外傷による高次

脳機能障害が残存する可能性のある者として審査する対象としています。な

お、「自賠責保険における高次脳機能障害認定システムの充実について」

(報告書)が確認しているように、この数値は高次脳機能障害発生の診断基

準、あるいは判定基準ではないため、“この数値の水準に達しないから外傷

性の高次脳機能障害が発生したとは認定しない”、あるいは、“水準に達し

ているから発生していると認定する”、という取り扱いがなされるものでは

ないことに注意が必要です。 

                                以上

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