・外傷性脳室内出血(がいしょうせいのうしつないしゅっけつ)
頭部への外傷に起因して、出血が脳室内に貯まる症状のことをいいます。
重傷事案といえる症状です。
脳室には脳脊髄液が満たされており、脳脊髄液はいくつかの脳室を順に流れていきますが、脳室内出血によって、この脳脊髄液の通り道が詰まると、脳室が急速に拡大し、周囲の脳を圧迫します(急性水頭症。一方で、徐々に流れが滞り脳室が拡大する症状のことを、正常圧水頭症といいます。)。
交通事故や転落事故などの外傷に起因して生じることがあります。
頭痛や吐き気、意識障害など様々な症状があらわれます。
症状が悪化し、脳室の拡大による圧迫が脳ヘルニアの状態まで進行すると、死に至る可能性もあります。
・治療等
緊急手術により、脳室内に溜まった血液を外へ排出する外科処置が行われます(脳室にチューブを挿入し、脳脊髄液とともに脳室内の出血を取り除く方法。)。
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