脊髄空洞症

・脊髄空洞症(せきずいくうどうしょう)  

  脳や脊髄は液体の中に浮かび、外部の衝撃から守られています(この液体を脳脊髄液といいます)。脊髄空洞症は、脊髄の中にこの脳脊髄液がたまった大きな空洞ができることにより、脊髄を内側から圧迫し、様々な神経症状、全身症状をきたす病気のことをいいます。  

 頚髄に発生することが多く、上肢や手の痛み、感覚障害や脱力等の症状がみられます。  

 また、空洞が拡大すると手や腕の麻痺や筋萎縮、歩行障害、さらには排尿や排便の障害なども発生します。  

 また、特徴的な感覚障害として温痛覚障害(腕を強くつままれた時に触れられたという感覚はあるのに、痛みを感じない、火傷をしても熱さを感じない等)をきたすことがあります。

 

・注意点  

 キアリ奇形(小脳、延髄および橋の発生異常を基盤とする奇形で、小脳・脳幹の一部が大後頭孔を超えて脊柱管内に陥入する形態を呈する疾患)に伴う脊髄空洞症は、MRIで確認ができます。キアリ奇形による症状であれば、交通事故受傷との因果関係は否定されるのが一般的です。

 ただし、キアリ奇形がMRI画像で否定されるケースなら、後遺障害獲得の可能性が出てきます。症状の現れ方は、空洞の大きさ、長さによって異なります。

 

・後遺障害等級(可能性)  

  第8級2  脊柱に運動障害を残すもの  

  第9級10 神経系統の機能又は精神に障害を残し、服すことができる労務が相当な程度に制限されるもの   

  第11級7 脊柱に変形を残すもの

                            以上

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