高次脳機能障害・外傷性神経症等の問題となる点についてQ&A方式で紹介します。
Q1
被害者が幼児の場合の問題点について教えて下さい。
A
事故による脳への異常の有無や程度は、ある程度被害者の成長を待たなければ判定できないことが多く、将来成人後に、どの程度の能力低下が生じるかは、成長過程を観察しなければ判断が難しいからです。
Q2
脳の撮影時期に関する注意点について教えて下さい。
A
脳損傷を疑わせる所見の一つとして、脳室拡大がありますが、これは事故後約3ヶ月で完成するとされています。
その為、事故直後(事故直後は脳が膨らんでいることがあるので、落ち着いてからのもの)と、数ヵ月後のものとを比較できるように、適時に検査を行うことが大切です。
Q3
交通事故被害により、PTSD等の脳に損傷が出ないストレス障害を患った場合でも、後遺障害等級は認められますか。
A
認められることもあります。
心に大きな傷(トラウマ)や、再体験症状(フラッシュバック)が発生するPTSDと、PTSDに該当しない外傷性神経症状でも、後遺障害等級が認定される可能性があります。
以上
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