玉突き事故の過失1
玉突き事故とは、後方から来た自動車が前方の自動車に追突し、追突された自動車が前に押し出されることにより、さらに前方の自動車に追突する交通事故のことをいい(4台以上の自動車が当事者になることもあります。)、信号待ちや渋滞中で、自動車が密集している時に発生しやすいです(信号待ち・渋滞中の時は、自動車はあまり車間距離をとっていないことが多く、後ろから強く追突された場合、すぐに前の車に衝突するためです。)。
玉突き事故の場合、一般的な追突事故と同様に、追突された被害者側(先頭の自動車、及び追突されたことで前の自動車に追突した自動車)に過失はなく、過失割合は0%となります。
そのため、玉突き事故で追突した車が何台もいる場合でも、基本的には最初に追突した車両(一番後方の自動車)の過失が100%となります。
一例として、A車・B車・C車が存在し、信号待ちのために停止していたA車の後ろにB車が停止、そのB車に後方からきたC車が追突し、押し出されたB車がA車に追突した場合、C車が追突しなければ、B車はA車に追突することはなかったため、A車とB車は、C車に対し損害を請求することになります。
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