交通事故Ｑ＆Ａ　単車と自動車の事故（ドアの開放）

ドア開放による事故

Ｑ
　道路上で、単車（自動二輪車（原動機付自転車を含む）と自動車との衝突事故が起きました。
　具体的には、道路上を走行中の単車（以下、「後続単車」といいます。）と、後続単車の前方に停車していた自動車（以下、「前方自動車」といいます。）との接触事故で、前方自動車が開けたドアに、後続単車が接触しました。
　この場合の過失割合について教えてください。

Ａ
　基本、後続単車１０％、前方自動車９０％の過失割合です。
　上記の基本割合は、停車中の前方自動車がドアを開け、前方自動車の右側または左側を走行しようとした後続単車がこのドアに接触するなどした場合を想定し、後続単車にある程度の前方不注視があることを前提としています。
　以上を前提に、事故が夜間に発生したか否か、後続単車の時速１５ｋｍ以上又は時速３０ｋｍ以上の速度違反の有無、その他著しい過失・重過失の有無、前方自動車のハザードランプ等の合図の有無、直前のドア開放の有無、ドア開放を予測させる事情の有無等の個別事情により基本割合が修正されます。
 　また、前方自動車が第２車線（または第３車線）で停車中にドアを開放し、後続単車と接触したような場合、後続単車が前方自動車のドア開放を予測することはより困難といえるため、基本割合を前方自動車の不利に修正して考えることになります。　　

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