交通事故Ｑ＆Ａ　歩行者と自転車の事故（横断歩道のない交差点）

信号機と横断歩道のない道路事故
Ｑ
　歩行者と自転車との衝突事故が発生しました。
　具体的には、信号機や横断歩道のない道路を横断中の歩行者（以下、「歩行者」といいます。）と、車道を走行中の自転車（以下、「自転車」といいます。）との衝突事故です。
　この場合の過失割合について教えてください。
Ａ
　基本、歩行者２０％、自転車８０％の過失割合です（横断歩道によらない横断であり、近くに横断歩道や交差点、信号機がない道路を想定しています。）。
　上記の基本割合を前提に、事故の現場が幹線道路、住宅街・商店街等か否か、歩車道の区別の有無、歩行者が児童・高齢者、幼児・身体障害者等か否か、歩行者の直前直後横断・佇立・後退の有無、集団横断の有無、横断禁止の規制の有無、自転車の著しい過失・重過失の有無等の個別事情により基本割合が修正されます。

　なお、上記のように横断歩道付近や交差点の直近とはいえないが、それに近いと評価できる場合は、それらの場合における割合と、上記基準の中間的な割合を適用するといった考えがあります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上