交通事故Q&A 一時停止規制のあるT字路交差点の事故(直進車と右折(左折)車)

信号のないT字路交差点事故


 信号のないT字路の交差点で自動車同士の衝突事故が発生しました。
 直線道路を直進する自動車(以下、「直進車」といいます。)と、突き当たりのため交差点で右折(又は左折)をした自動車(以下、「右折(左折)車」といいます。)の衝突事故でした。
 この交差点は、突き当たりの道路に一時停止規制があるものの、もう一方の道路に優先道路の規制は存在していません。
 この場合の過失割合について教えて下さい。


 基本、直進車15%、右折(左折)車85%の過失割合です。
 T字路交差点の場合、一般的に、直線路の方が、突き当たりの道路に比べ交通量も多く、主要な道路であることが稀ではありません。また、直線路を走行する直進車としても、突き当たりの道路から進入する車両等が徐行するものと期待するのが一般の運転慣行と考えられています。
 一方で、突き当たりの道路からT字路交差点に進入しようとする右折(左折)車は、交差する直進道路を通行する車両等に対して注意すればよく(十字路交差点のように反対方向から進行し右折する車両等に注意する必要はありません。)容易であること考えることができます(上記の基本割合は、このようなT字路交差点の特殊性が考慮されています。)。
 なお、上記の基本割合は、右折(左折)車に一時停止義務違反があることを前提としたものです。
 以上を前提に、右折(左折)車の一時停止後の進入、その他双方の著しい過失・重過失有無等の個別事情により基本割合が修正されます。
 (上記の基本割合は、一方が明らかに広い道路と狭路との交差点で、狭路側に一時停止の規制がある場合にも適用されます。)  

                                         以上

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