交通事故Q&A 路上横臥者等との事故(夜間)


 道路上で、歩行者と自動車との衝突事故が起きました。
 具体的には、道路上で酒に酔って寝てしまった歩行者(以下、「歩行者」といいます。)と、直進してきた自動車(以下、「自動車」といいます。)との衝突事故です。
 この事故は夜間に発生しました。
 この場合の過失割合について教えてください。 


 基本、歩行者50%、自動車50%の過失割合です。
 夜間の事故の場合、自動車の運転者が、道路上で横たわっている歩行者を発見することは、昼間の時に比べて困難であり、事故が発生しやすくなると考えられるため、上記の基本割合となります(自動車が右左折する場合や道路がカーブしている場合など、自動車の運転者から、横たわっている歩行者を発見することが容易でない場合は、自動車に有利に修正される可能性があります。)。
 なお、歩行者が横たわっているだけではなく、四つん這いや座り込んでいる場合に対しても、この基本割合が適用されます。また、横臥している場所が横断歩道上であったとしても、同様の扱いとなります。
 以上を前提に、事故現場が幹線道路、住宅街・商店街等、明るい場所か否か、歩行者が児童・高齢者、幼児・身体障害者等か否か、自動車の著しい過失・重過失の有無等の個別事情により基本割合が修正されます。

                             以上

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