後遺障害/むち打ち症 検査(3)

 ・画像検査 単純レントゲン

 

 頚椎のレントゲン検査には、単純撮影と造影剤を用いる椎間板造影(ディ

スコグラフィー)、脊髄造影(ミエログラフィー)があります。しかし、造

影検査は侵襲的であるため、MRIにより施行頻度は減少しています。

 むち打ち損傷において、最初に行われる画像検査は、単純レントゲンです。

 単純レントゲンは、骨傷の有無を検討するためには有用であり、むち打ち

損傷の患者の第一選択として実施される画像診断です。しかし、それ以上に、

むち打ち損傷の画像診断の有用性は問題のあるところでもあります。

 頚椎の湾曲は、軟部組織損傷を間接的に示唆する所見であるといわれてき

ました。頚椎直線化は頸部の筋緊張によると推測され、頚椎前湾消失は筋肉

のspasmの結果であり、予後が悪いとの報告がありました。

 しかし、頚椎に異常のないものであっても直線化が認められるといわれて

おり、急性期損傷群と健常者ボランティアの間に有意差はなく、40歳未満

の女性では非前湾曲型の頻度が高く、男女とも加齢とともに前湾曲型が高頻

度となる傾向が認められています。

 局所後湾についても、頚部の靭帯や椎間板の損傷を示唆する所見であり、

予後は悪いとの報告もありますが、予後に差はないという報告、むしろ予後

は良好であるという報告、健常女性、若年者には局所後湾が多いという報告

もあります。

 外傷性頸部症候群の画像診断は、骨傷や後縦靭帯骨化症などの有無の確認

のスクリーニングには有用であっても、直接その病態を抽出することは困難

であり、初診時の画像所見から予後の予測を行うことは困難であり、骨病変

の少ない頚椎レントゲンのみで後遺症評価を行うことは意味をなしていない

と言われています。

                                                以上

慰謝料の増額に強い大阪の弁護士が人身(軽傷から重度後遺障害まで)交通

故被害の救済に尽力致します。人身事故被害者の損害賠償請求(傷害・後遺

障害慰謝料、逸失利益、休業損害等)を事故時から賠償金の回収に至るまで全

的にサポート。無料法律相談実施中(土日祝・夜間・無料電話相談も対応可)

弁護士費用特約(大多数の保険では300万円まで弁護士費用をカバー)にも

対応。弁護士に依頼することによるメリット・費用等をわかりやすく説明しま

のでお気軽にご連絡下さい(完全後払いも可)。

URL     http://www.united-law.com

Email   maeno@united-law.com

TEL     06-6309-0515