関節可動域の測定要領(2)

・関節可動域の測定

 

 被測定者の姿勢と肢位によって、各関節の運動範囲は著しく変化します。

特に関節自体に器質的変化のない場合にはこの傾向が著しいです。例えば、

阻血性拘縮では手関節を背屈すると各指の屈曲が起こり、掌屈すると各指の

進展が起きます。

 また、肘関節では、その伸展筋が麻痺していても、下垂位では、自然に伸

展します。

 そこで、各論において述べる基本的な測定姿勢のほか、それぞれの事情に

応じ、体位を変えて測定した値をも考慮して運動制限の範囲を判定しなけれ

ばなりません。

 

 人の動作は、一関節の単独運動のみで行われることは極めてまれのため、

一つの動作には、数多くの関節の運動が加わるのが普通です。したがって、

関節の角度を測定する場合、例えば、せき柱の運動には股関節の運動が、

腕の内旋、又は外旋運動には、肩関節の運動が入りやすいこと等に注意が必

要です。しかし、かかる各関節の共働運動は無意識のうちにも起こるもので

あるから注意深く観察すれば、心因性の運動制限を診断し、又は詐病を鑑別

するに際して役立つことがあります。なお、障害補償の対象となる症状には

心因性の要素が伴われがちでありますが、これが過度にわたる場合は排除し

なければなりません。その方法としては、各関節の共働運動を利用して、被

測定者の注意をり患関節から外させて測定する方法のほか、筋電図等電気生

理学的診断、精神神経科診断等が有効です。 

                                以上 

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