一般財団法人自賠責保険・共済紛争処理機構

・紛争処理機構の目的と業務

　一般財団法人自賠責保険・共済紛争処理機構（以下「紛争処理機構」という）は、

平成１４年４月１日に施工された改正自賠法に基づき、自賠責保険・共済（以下「自

賠責保険等」という）の支払に係る紛争の公正かつ的確な解決による被害者の保護を

図ることを目的として設立された裁判外紛争処理機関（ＡＤＲ）です。

 

・紛争処理の対象

　紛争処理機構の調停（紛争処理）の対象となるのは、自賠責保険会社等に保険金等、

又は損害賠償額の請求をし、それに対する保険金等の支払（不支払）に関する通知が

あった事案、一括支払いを担当する保険会社等から人身賠償のうち自賠責保険の判断

に係る部分について提示（事前認定）がなされている事案です。人身傷害（補償）保

険に関する事前認定がなされた事案や、政府保証事業の支払に関する事案は、対象と

なりません。

　ただし、自賠責保険等の支払に関する紛争であっても、自賠責保険等への請求をし

ていない事案（事前認定を受けているものを除く）、現に訴訟等が係属中の事案、支

払金額に影響がない事案（既に支払限度額まで支払がなされている事案など）、非弁

活動の合理的な疑いがある者からの申立の事案等は、紛争処理を行いません（紛争処

理業務規程５条）。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上