後遺障害・脳／身体性機能障害（１）

・身体性機能障害の認定

 

　脳の損傷による身体性機能障害は、麻痺の範囲（四肢麻痺、片麻痺、単麻痺）、および

その程度（高度～軽度）並びに介護の有無、およびその程度により後遺障害等級を認定し

ます。

 

・身体性機能障害における麻痺の程度

１、高度の麻痺

　障害のある上肢、または下肢の運動性・支持性がほとんど失われ、障害のある上肢、ま

たは下肢の基本動作（上肢：ものを持ち上げて移動させる。下肢：歩行、及び立位）がで

きないものをいいます。

２、中等度の麻痺

　障害のある上肢、または下肢の運動性・支持性が相当程度失われ、障害のある上肢、ま

たは下肢の基本動作にかなりの制限があるものをいいます。

３、軽度の麻痺

　障害のある上肢、または下肢の運動性・支持性が多少失われており、障害のある上肢、

または下肢の基本動作を行う際の巧緻性、および速度が相当程度損なわれているものをい

います。

４、軽微な麻痺

　運動性、支持性、巧緻性、および速度についての支障がほとんど認められない程度の軽

微な麻痺を残すもの、並びに運動障害は認められないものの、広範囲にわたる感覚障害が

認められるものをいいます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上　

・後遺障害・脳／身体性機能障害（２）